我が家は新築するとき、地盤改良を行いました。
田んぼだった土地を宅地造成した後、約2か月後に着工したので地盤改良工事は必須でしたね~。
まぁ、宅地造成して新築までに2,3年位土地を眠らせてたとしても結果は変わらなかったと思いますが・・・。
『[宅地造成]田んぼの埋め立てにかかった費用は?見積もりを公開します』
当時、地盤調査後にユニバーサルホームの担当者から
地盤調査の結果が思わしくありません(._.)
と言われたときは「まさか100万円超えるんじゃ!?( ゚Д゚)」って思いましたが、最初の見積もりは70万円。
前、私が自分で見積もった金額と同じ額が出てきたので予想通りでした。
でも最終的に、この70万円の見積もりを頂いた地盤改良工事業者さんは選ばなかったんですよね~。
なぜ選ばなかったのかは後述するとして、今回は「田んぼだった土地に新築した時の地盤改良工法とかかる費用」について書きます~♪
最終的に私が決めた地盤改良工法とその費用をすぐ知りたい方は、下まですっ飛ばして下さい(/・ω・)/
新築する土地の地盤調査方法とその結果
実際に地盤改良工事を行うかどうかは、地盤調査後の結果で判断されます。
我が家の地盤調査方法は、よく行われている「スウェーデン式サウンディング試験」っていうものでした。
地盤に槍みたいなものを突き刺して、抵抗を測定するわけですね。
この辺は柔らかい、ここまで行くと硬い~ってな感じで。
測定場所は、家の4角と中心の計5箇所。
それで、地盤調査の結果はというと
こんな感じ。
担当者から聞いた内容では、一番左の欄が「地盤の深さ」で、右側の棒グラフが「地盤の硬さ」を表しているとのこと。(目盛りが右に行くほど地盤が硬い)
調査結果をみると、田んぼに盛土した高さは70cmほどだったので、それより下に行くにつれ地盤が柔かくなっているということです。
宅地造成した時、田んぼの土は鋤取らずにそのまま残っているので、盛土した部分より下は柔らかくて当たり前なんですけどね。
で、さらに地面から2.4mぐらい下まで行くと硬い地盤があるようでした。
他の測定地点も大体似たような結果が出ていて、同じく地面から2~3mの所に地盤が硬くなる支持層があるもよう。
元は田んぼだったんですが、意外と浅いところに硬い地盤があってよかったです♪
田んぼ埋め立て後の地盤改良工事の工法と費用
地盤改良工事には工法がいくつかあります。
私が提案を受けたのは下の2つ。
GRPシート工法
最初に書いた70万円という金額は「GRPシート工法」というものです。
貰ってきた見積もりを見ると、砕石を敷き詰めてシートを引くことにより、家の荷重が全体にかかって沈下を防ぐらしい。
図がこちら
確認したところ「地面を40cm掘って砕石を入れ、その上にシートを被せてさらに砕石を乗せ家を建てる」予定っぽい。
で、それを見た瞬間思いました。
その下に柔らかい田んぼの土があるのに・・・( ゚Д゚)
↑にも書いてるように、盛土は70cmです。
つまり、砕石を入れてもその下にはブヨンブヨンした土があります。
これは心配。
しかもその会社のHPを見てみると、この地盤改良工法を採用できない場合として、
(沈下版による計測で沈下が収束した事を確認できた場合は除きます)
って書いてあるんですよね(/・ω・)/
田んぼを埋め立ててから2か月も経ってないし、沈下もまだまだしそうです。
盛土した土が3t未満かどうかは知りませんが、こりゃいかん!と思ってこの70万円の地盤改良工法は不採用になりました。
柱状改良工法
もう一社の見積もりがこちらの地盤改良工法でした。
昔からあるオーソドックスな工法ですね~。
地盤に電柱みたいな柱を打って、固い地盤まで届かせる方法です。
実際はセメント注入して固めるみたいですけど。
こっちは地面より3m下の硬い地盤まで届くため、普通に安心です。
ユニバーサルホームの担当者からもこちらの工法をオススメされました。
ちなみにセメントを打つ場所はこんな感じ
家の内外部の壁に沿って約30箇所あります。
で、重要な金額はというと・・・50万円!
ネットで調べた相場の金額より安く若干ビックリしました!
打ち合わせ初期の頃、ユニバーサルホームの担当者が
地盤改良工事費は最低でも70万円かかります。
って言ってたのは何だったんだろう・・・。
まぁ、安いのに越したことはないので良かったんですけどね(笑
柱状改良工法のデメリット
費用と工法の面から柱状改良に心が向いたんですが、ちょっと不安になったので柱状改良がどんなものかいろいろ気になって調べてみました。
一度工事を行ってしまうと後には引けませんからね~(/・ω・)/
それで分かった柱状改良工法のデメリット。
1.地中にセメントの柱を埋め込むため土地の価値が下がる。また、将来土地を売却するときにはそれを取り除いた後にしか売却できない。
2.発がん性物質の「六価クロム」が発生する可能性がある。
など
1はどうせ一生住むつもりでいるためどうでもいいんですが、2が気になってさらに詳しく調べてみました。
・・・
なんか不安を煽り過ぎですね。
柱状改良を行ったとき、地盤の土の質によって六価クロムが発生する場合があるみたいですけど、発生後どうなるのか等の記載がない。
六価クロムが発生する確率、土を浸透する速度や距離、ろ過可能か、などなど。
実際社会問題にまで発展してたら、アスベストやダイオキシンみたいに一度は耳にしてるはず。
なので、今回初めて知ったので大丈夫ってことですね(笑
田んぼ埋め立て後の地盤改良工法は柱状改良に決定
ということで、いろいろ自分で調べて、ユニバーサルホームの担当者にも話を聞いて、決定した地盤改良工法と費用は「柱状改良工法 50万円(税抜)」になりました。
どうせ一生住むんだし、土地の価値が下がっても気にしません。
田舎だから元々価格安いし・・・(/・ω・)/
↑は柱状改良中の写真です。
地盤にコンクリートを流し込んでいるときの様子。
これを何回も繰り返し行われていました。
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地盤改良にかかった費用まとめ
もともと田んぼだった土地を宅地にしたんですが、地盤改良工事の費用が異常にかかるといったことはありませんでした。
地盤の硬さは、元が田んぼだろうと宅地だろうと関係ないってことですね(^^)/
ただ最初に書いた通り、田んぼの場合は盛土をするので地盤改良工事は必須です!
また担当者から聞いた話で、地盤改良工事費が最大で150万円かかった方がいらっしゃったとのこと。
多分固い地盤が相当深いところにあったんでしょうね。
我が家の金額も含めて参考になれば♪
地盤改良後の家の様子
引渡しも終わり数年経ったので現在の家の様子を載せておきます。
写真を一枚見ていただきたいんですが、我が家のペットのマコトくんです。
かわいいでしょ♪
という冗談はさておいて、頭付近の裏口ステップに注目してください。
なお、↑写真を撮ったのは引渡し2か月後のことです。
そして次の写真
こちらは引渡し約1年後の写真。
これ、最初見たとき唖然としました。
家の基礎とステップの間に隙間ができてるんです!
幅にして大きいところで約1cm。
やはり宅地造成した直後の土地は地盤沈下しますね~”(-“”-)”
なおエコキュートも下の土間コンクリが沈下してしまい若干傾いてました。
心配だったんで水平器を使い家の所々を調べてみたところ、家の方は特に傾いてはなし。
ハウスメーカーによってはこういった家回りのコンクリ土間も、鉄筋で家の基礎と繋いだりすることもあるそうなんですが我が家はしてなかったみたいですね。
ただ基礎と鉄筋で繋いだ場合、基礎周りのコンクリ土間が沈下しても傾きはしませんが、その分基礎の方に土間コンクリの重さ&乗せる設備の重さ分、負担がかかってくるので最悪基礎がヒビ割れするかもしれません。
ということで、どちらがいいのかは一長一短。
とりあえず土地(田んぼ等)を埋め立てて家を建てる場合、地盤改良しても家の周りのものは普通に沈下するので、そこは覚悟しておいた方がいいですね。
もちろん敷地全体を地盤改良すればこういったことはないかもしれませんが、それだけ費用がかかります。
(ちなみに私がネットで見た限り、周りのコンクリ部分まで含めて地盤改良を行っている家は見つけられませんでした(/・ω・)/)
ユニバーサルホームにこの件で連絡してみたんですが、宅地造成したあとすぐ家を建てるとよく発生するとのこと。
引渡し後1年ちょっと経ってたんですが、あまり心象がよくないとのことで無料でこの隙間を埋めていただきました(/・ω・)/
ちなみに埋めてもらった後もちょっとひび割れてるので、さらに少しだけ沈下した模様(+_+)
ただ、2年以上経過した今は落ち着いてます。
これ以下は地盤改良工事に関する余談となります~。
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宅地造成前(田んぼ埋め立て前)に地盤改良費用は分かるのか?
正直、これについては私も困ったんですよね~。
だって地盤改良の費用って結構高いじゃないですか(/・ω・)/
実際、我が家は上記の通り柱状改良50万円(税抜)で済んだんですが、もともと田んぼだったので地盤調査前はどうなるか不安でした。
地盤が弱かった場合、100万円以上かかってもおかしくなかったし(‘_’)
なので、宅地造成前(田んぼ埋め立て前)に地盤調査を行い、大まかな地盤改良費用が分からないかな~って思ってました。
かかる費用が早めに分かれば、他の家づくり費用を調節できますしね~。
でもその願いは叶いませんでした。
理由を書いておきます。
宅地造成後に地盤調査を行わないと意味がない
地盤調査自体は宅地造成前にも可能です。
でも、基本的には行う意味がないんです。
なぜかというと地盤改良の工法が変わってくる or 決められないから。
考えられることを例にしてみました。
(例1)宅地造成前に地盤調査を行った結果、表層改良で済む予定だったが、盛土をしたので柱状改良に変更となった。
(例2)宅地造成前は柱状改良を行う予定だったが、盛土をしたので固い地盤との距離が遠くなり、鋼管杭工法に変更となった。
など
盛土をするので硬い地盤との距離が長くなり、地質も変わります。
宅地造成前に地盤調査を行っても、こういったことが起こりえるので意味がないんです。
宅地造成前に地盤調査を行う意味がある人
「基本的には行う意味がない」と書きましたが例外な人もいます。
宅地造成できる土地をいくつか持っており、どの土地に家を建てるか迷ってる人です。
こういった方は宅地造成前に地盤調査を行うことで、どの土地に家を建てれば地盤改良の費用が抑えられるのか、ある程度の判断材料になります。
ただし造成前と造成後では、固い地盤までの距離が変わってしまうので、造成前と造成後の2回調査を行わなくてはいけません。
地盤調査の費用が2回分かかるってことですね。
でも高額な地盤改良費に比べたら、調査費なんて屁みたいなもんです。
地盤改良費が安く収まるのなら、調査を2回行っても苦にはならないでしょう。
ちなみに上記は宅地造成を行わない方ももちろん有効です。
家を建てたい土地を複数所有していたら、地盤改良費がかからない、もしくは安く収まる方の土地に家を建てることができます。
地盤改良の工法と費用が分かるタイミング
それじゃ「いつ地盤改良の工法と費用って分かるの?」というと、家の位置&1階の間取り決定後です。
我が家の1階の間取りが上の図で、黒点が地盤調査を行った場所になります。
一つは家の真ん中で、他は全て家の角ですね。
もちろんこの時には土地のどの辺に家を建てるのかも決まってました。
つまり家の位置と1階の間取りが決まると地盤調査を行う地点も決まるので、その後調査を行い地盤改良の工法と費用が分かることになります。
なお私の場合、ハウスメーカーと本契約しないと地盤調査もできないと思い込んでたので、地盤改良費用が分かったのは間取り決定の5か月後でした(*_*;
ずーっと「地盤改良費用はどのぐらいかかるんだろう・・・」って不安になってたのを覚えてます。
今考えると急かしておけばよかったですね。
まぁ、結果的に安く済んだから別にいいですけど~(/・ω・)/
まとめ
以上、地盤改良費用に関連のあるものをいくつかお伝えできたかと思います。
それで、自分の経験から地盤改良に関する助言を・・・。
家の位置と1階間取りが決まったらすぐに地盤調査を行い、地盤改良費の概算を出してもらいましょう。
やっぱり家づくりにかかる費用は早めに分かった方が、気持ち的にも楽です。
先述のとおり、地盤改良費用が安くなったら他の費用に回せますので♪
また私みたいに田んぼの埋め立てなど、宅地造成後に家を建てられる方はまず地盤改良必須なので、地盤改良費を多めに見積もっておいた方がいいです。
1階間取り決定後の地盤調査結果で費用が決まるため、予算ギリギリの高級住宅にすると後々困るかもしれません(/・ω・)/
「地盤改良費が高額になったため、そのハウスメーカーで建てることを諦めなければいけなくなった」とかにならないよう気を付けたいですね(*_*;
コメント
わたくしも新築を検討し、何社かHMを回っています。また、土地については元々、田んぼだった(30年前に埋め立て済み)土地を購入しました。購入時に地盤調査を依頼し、軟弱な土地の判定でした。恐れ入りますが、田舎サラリーマンさんの地盤改良工事は、どのくらいの深さ(何メートル)に硬い岩盤があったのでしょうか。よろしければ参考にさせていただきたく存じます。
>なかうみ様
コメントありがとうございます♪
我が家の場合は↑にも書いてる通り、盛土70cmを行った後地盤調査し、3m弱下に固い地盤がありました。
計5か所調査したんですが、全て同じぐらいでしたよ~♪