スケルトン階段は危ない?後悔する?メリット・デメリット一覧

間取り構造設備

当ブログの筆者「田舎サラリーマン」は、新築時スケルトン階段は採用しておりません。
特に悩んだわけでもなく、元々スケルトン階段なんて設置できるような間取りではありませんでした。

↑は我が家の間取りですが、LDKと洗面所の間に階段が挟まれているので、どうやっても無理です(笑

でも数十年住んできた、実家はスケルトン階段なんですよね~。
平成初期の頃に建てた家なので、デザインも古く結構年期入ってますが・・・。

スケルトン階段

ということで今回は、それぞれの家に住んで分かった「スケルトン階段のメリットとデメリット」を書きます~。
スケルトン階段を新築に採用しようか迷ってる方のためになったら嬉しいですね♪

(記載しているメリット・デメリットは実家のスケルトン階段を基準にしています。)

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スケルトン階段のメリット

採光ができる

実家のスケルトン階段は玄関入ってすぐ目の前にあり、廊下の横に設置されています。
廊下を突っ切ったところに窓があるので、玄関に入ったらそこまで見通せるようになってます。

スケルトン階段があるおかげで、その窓から玄関まで光が入り廊下全体が明るくなってますね~♪
実家の照明は昔ながらの蛍光灯なので若干暗いんですが、この採光のおかげで昼はあまり気になりません。(夜は蛍光灯つけても暗い)

特に窓のそばに平行して設置されている階段だと、採光ができるかできないかで部屋の明るさがかなり変わってくると思われます。

部屋や家全体を明るくしたい人にとっては、大きなメリットですね。

開放感がある

ちょっと↑と似ておりますが、スケルトン階段にすることで階段の横壁蹴込み板(階段の足を乗せる踏板と踏板の間にある垂直部の板のことがなくなるため採光ができ部屋全体が広く感じます。

実家の廊下も左側にスケルトン階段があるので、玄関上がってすぐの廊下は狭くなってるんですが、そう感じたことは全然ありませんでしたね~。

正直これがスケルトン階段の一番のメリットと私は考えてます♪

LDKの中にスケルトン階段があると、特に際立って広く感じますね。

空気の循環がしやすい

こちらも上記と同じく階段の横壁蹴込み板がないため風が通りやすくなります。

窓の近くにスケルトン階段があると風も通りやすく、季節によっては涼しさを風で補うことができますね♪

物を吊るすことができる

私も実際やってましたが、階段の上段にロープを結んでから吊るしてボールを付け、プラスチックのバットで打ったりしてました。
また、その吊るしたロープによじ登ったり(笑

階段自体にロープなどを結ぶことができるため、こういったふうに遊びにも使えます。

また蹴込み板がないので、大きめのS字フック等を掛けて帽子やハンガーを掛けたりすることもできますね。
設置場所にもよりますが洗濯物を干したりすることも可能。
懸垂もできるし体操の釣り輪なども取り付けることができるので、オリンピック選手も目指せます!

こちらもスケルトン階段にしかできない技♪

階段裏側から物が置ける

最初に載せた実家の写真をもう一度見てもらうと・・・。

スケルトン階段

蹴込み板がないおかげで向こう側から物を置くことができます。

私も自分の部屋が2階にあったので、コーヒーカップ等は一旦階段の8段目あたりに置いて、昇るときに持って上がったりしてました。
カップをなみなみに注いでいると歩いてる時にこぼしたりしますからね~。

また両手だけでは持てない複数の物を持って上がるときも、このスケルトン階段の途中にいくつか置いて一旦2階の部屋まで持って行き、階段のところまで取りに来るといったこともできます。

さらに実家のスケルトン階段は、踏み板の部分が若干横にはみ出しているため、ここにも小さなものをおけますね。
私も車の鍵や携帯などを置いてました♪

こういったふうにスケルトン階段は「物を置きやすい」といったメリットもあります。

掃除がしやすい

スケルトン階段は見て分かるとおり、蹴込み板がないためゴミや埃等があまり溜まりません。
全部下に落ちてしまうからですね~。

また同じく、蹴込み板がないため掃除機等での掃除もしやすいです。
我が家の階段はスケルトン階段ではないため、階段のコーナー部分(写真赤枠)のゴミは掃除機等で吸えません。

階段コーナー

先が細くなっており、ノズル部分が届かないからです。
実際ここの埃やゴミを取ったりするときは雑巾等で拭いたりしてます。

スケルトン階段なら、蹴込み板がないので踏み板部分はどこでも掃除機で吸い込み可能。
ほうきで適当に踏み板を掃いた後、1階床に落ちたゴミや埃を掃除機で吸ったりすることもできますね。

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スケルトン階段のデメリット

メリットもある分もちろんデメリットもあります。

子どもが転落する

3歳ぐらいの子ならこういった階段で遊んだりするでしょう。
私も小さいころは手すりの間をすり抜けたり、蹴込み部分を通り抜けたりして遊んでました。
同じことを繰り返して、グルグル回ったりするのが楽しかったんでしょうね~(笑

子どもにとっては一つの遊び道具になるので、これもメリットになるんですが親にとってはデメリットです。

階段下の方ならまだしも、階段上で手すりの間をすり抜けたりして遊んでいたら・・・
正直怖すぎますね(*_*)

注意して聞いてくれる子どもならいいんですが、世の中そういう子どもばっかりではありません。

小さな子どもさんがいる方で、新築にスケルトン階段を採用するときはこれを最優先に検討した方がいいと思います。

なおこういった心配をしないように、スケルトン階段用の転落防止ネットなども売ってあります。
「小さい子供がいるけど、どうしてもスケルトン階段にしたい!」って思っている方はこういったものも設置することを考えた方がいいかもしれません。

なお友人宅のスケルトン階段で実際に子どもさんが転落した方もいらっしゃいます。

OKWAVEの質問
友人宅で子供が転落しました。責任は親だけ?

子どもはケガするし、友達との関係性も悪くなるし最悪ですね。

何度も言いますが、小さな子どもさんがいらっしゃる方はこの件を最優先に検討してください。

子どもの頭が挟まる

こちらも上記と同様、小さなお子様がいらっしゃる方はお気をつけください。

「転落防止のため、手すり部分の縦格子の幅を若干狭く作ったところ、子ども遊んでいる最中に頭が挟まって取れなくなった。」

なども考えられます。

もちろんこれは設置の際に対策でき、手すり部分に①透明パネルを取り付ける。②縦格子の幅を広めにとる③縦格子の幅を頭が入らないくらい狭くする。等があげられます。

こちらは転落の危険性と違って、まだ小さめなデメリットですね

スネをケガする

これも実際私が体験したことなんですが、階段を上って行く際に蹴込み板がないので若干踏み板の奥まで足が入ってしまう時があります。
そして次にその足を上げた時、階段の角にスネをガーン!

これ、かなーーーり痛いです。
さすがにこの時は、なぜこんな階段を設置したのか、祖父に問い詰めようとしましたが止めました(笑

ヒドい時はスネがボッコリ腫れたりしましたね。年一回は打ちつけてた気がします。

ちなみに当て方が一番ヒドかった時の跡が20年ほどだった今でも右足に残っており、記憶にありませんが左足にも同じような位置にケガしたような跡ができてます(/・ω・)/
何回もぶつけてきたっていう証拠ですね。
(写真載せようと思いましたが、画的に汚いと思ったので止めました。)

私的にはこれがスケルトン階段の一番のデメリットです。

頭をぶつける

これも実際私が何回か体験しました。

スケルトン階段

写真をみて分かるように廊下側に踏み板がはみ出しています。

玄関から入ってくる時は大丈夫なんですが、1階の部屋から玄関や2階へ上がる時、考え事やよそ見をしていてたまに頭をぶつけてました。

角が尖っているのでかなり痛いんですよね~(*_*)

・・・私の頭が一部禿げているのはこのせいかもしれません・・・(/・ω・)/

隙間から下が見えるので怖い

スケルトン階段の種類にもよりますが、階段を上っている最中1階の地面が階段隙間から見えます。

普通の人なら何ともないんですが、高所恐怖症の方が見たらゾっとしますね。

特に小さいお子さんの場合、怖がって2階に上がることをイヤがるようになるかもしれません。
逆に2階に行かせたくない場合は、それでいいのかもしれませんけどね。

高いところが苦手な方は止めておいた方がいいと思われます。

スカートの中が見える

こちらもスケルトン階段の種類や設置場所にもよりますが、階段の隙間から降りてくる人が見えるので、相手がスカートを履いている場合、見上げると中が見えます。

これも子供が小さい頃なら全然大丈夫なんですが、思春期の頃になるとかなりイヤがられるでしょうね~。
「なんでこんな階段にしたの!?」等、子どもから言い寄られるかも(*_*)

女性がいる家庭では、LDKの真上辺りにはスケルトン階段の隙間部分が見えるよう設置しない方がいいかもしれません。
来客者にも気まずい思いをさせてしまう可能性があります。

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物が1階まで落ちる

こちらも私が昔よくやってました(笑
蹴込み部分、手すり部分どちらも隙間があるため物を落としてしまうと、必ずと言っていいほど1階部分まで落っこちます。
LDKの中央など、スケルトン階段の下が家族の通り道やリビング等になっている場合は結構危険ですね。

実家の場合はスケルトン階段が廊下の端にあり、階段下にはあまり使わない椅子等を置いていたので人に当たる可能性はあまりなく大丈夫だったんですが、それでも重いものを落としてしまうと床にまで傷がついてしまうので最悪でした。

私自身も携帯や本などをよく落っことしてましたね~(笑
凄い音がするので家族をビックリさせてしまい、申し訳なかったです(*_*)

ちなみにコーヒーなどの液体をこぼしてしまうと、これも1階までこぼれます。
普通の階段と比べると、家内部には染み込まないので掃除は楽なんですが、勢いよく1階までこぼれてしまうと壁紙等にも飛び散る可能性があるためこれも一長一短ですね。

 

こういった理由から、スケルトン階段をダイニングやキッチンそばには絶対設置しないようにしてください。
最悪、落としたものが料理の中に入りますし、皿や包丁等に当たってしまう可能性があるのでかなり危険です。

ゴミや埃が1階まで落ちる

上記「物が1階まで落ちる」と同じようなものなんですが、別に記入しておきます。

メリットにも書いたように、階段にはゴミや埃が溜まらないので階段自体の掃除は楽なんですが、1階にいる人から見るとゴミや埃が降ってきます。

リビングならまだしもダイニングやキッチン上にスケルトン階段が設置してあると、気持ち的によろしくないですね。

ダイニングテーブルに料理を並べた後、2階から子供たちが下りてくるといった状況など、埃やゴミが落ちてくるのを想像すると気分的イヤです。

といった理由から上記同様、キッチンやダイニング上には設置しない方がいいと思われます。

スケルトン階段を採用するかしないのかは、階段を家のどこに設置するのかも関係してくるでしょう。

階段下が使いにくい

スケルトン階段にするとその下は人が行き来できるようにするために、通常フローリング等の床になると思います。
物を落としたりしたら取りに行く必要があるし、落ちたゴミを掃除しないといけませんからね~。

そうなると階段下には基本なにも設置できなくなります。
例えば、扉付の階段下収納や、トイレなどなど。

もちろん収納としてタンスなどは置けますが、見た目的によくないですね。

階段下は埃が溜まりやすくなるので、基本何も置かない方がいいと思われます。

冬寒い

メリットに書きましたが、スケルトン階段は開放感が増し、空気の循環が良くなります。

ということは、冬も同じく寒い空気が部屋の中を循環します。
部屋が暖まりにくくなり、光熱費も増すことになりますね。

ただし、これはスケルトン階段の設置場所にもより、我が家のような廊下に設置している場合だとリビング等には影響がないため気にしなくてもいいかも。

LDK等の普段居る居住スペースに、スケルトン階段やリビング階段を取り付けるのはよく考えられた方がいいと思われます。特に寒がりの方は気を付けましょう。

オプションのため費用が増す

ハウスメーカーにもよると思いますが、スケルトン階段を採用するとオプションになるため新築工事費用が増します。

また、スケルトン階段の種類によってはさらに費用が増えるかと・・・。
ちなみに私が適当にネットで調べたところ、工賃含めて50万円~100万円ぐらいでした。

私的にはこのデメリットも痛いところですね~。
これだけの費用を払ってスネをまた打たないといけないと考えると、よほどなことがない限り採用しないかも・・・(笑

スケルトン階段のメリット・デメリットまとめ

といったところで、スケルトン階段のメリットとデメリットをいくつか挙げてみました。

なお私が挙げた上記のメリット・デメリットは、実家のスケルトン階段を基準に述べたものであって、他種類のスケルトン階段には当てはまらないものもあります。

例えば「物が1階まで落ちる」というデメリットは、蹴込み板有りの階段で、手すり部分だけスケルトンにして透明パネルを設置すれば、このデメリットは消えます。
もちろんその分メリットも減ってしまいますが、危険を少なくして採光を取りたいと思う人には最適ですね。

 

私自身新築にスケルトン階段は設置していないわけですが、今後また新築を建てると仮定した時スケルトン階段を採用するのかと言われたら、やっぱりしないでしょうね~。
高いオプション費用払ってスネを打ったり、物を高い所から落っことしたりするのを考えると微妙な気がします(笑

もちろん例外があり、南側の窓と平行に階段を付けないといけなくなった時などはスケルトン階段を採用すると思います。
さすがに採光がまったく取れなくなると、室内の温度や湿度、雰囲気にも影響してきますからね。

 

新築の間取りによってはスケルトン階段を採用した方がいいケースもあります。
どちらの階段を設置しようか迷われている方は、普通の階段を設置したときとスケルトン階段を設置したときの生活を、頭の中でシミュレーションしてみるのがいいのかもしれません。

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コメント

この記事を書いた人
田舎サラリーマン

 2018年にユニバーサルホームの家を建て、子育てしながらのんびり生活中。
 家づくりのことや生活、子育てに役立つ情報等を発信しています。
 取得資格[行政書士・宅地建物取引士・FP2級]