家賃と毎月の住宅ローン返済額を同じにした場合の他出費比較

家づくり

まず、タイトルの詳細を分かりやすく伝えておきます。

私も新築を考え始めたころ、このことが一番頭にありました。

現在の家賃と住宅ローンの返済額を同じくらいにした場合、他の出費はどのくらい変わるんだろう

と。

よくハウスメーカーのキャッチコピーに
「家賃と同じぐらいの住宅ローンで家を建てませんか?」
みたいなものがありますよね~。

でも実際は家賃と住宅ローンを同じくらいにしても、他の部分の出費が変わってきます。

今回はその、他の部分の出費について私の実例を含めて詳細をお伝えします。

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賃貸物件にかかる出費

私も新居引越し前は戸建ての6DKで、家賃46,000円の借家に住んでおりました。
田舎というのもありますが、住んでいた地域の家賃相場と比べてもかなり安かったです。

ということで、まずは賃貸物件のため大元の家賃がかかりますね。

次にその他かかる費用をお伝えします。
私が払っていたもののみ費用・料金を記載。

借家人賠償責任保険

賃貸物件の契約時や賃貸物件へ入居するときに加入する保険ですね。

偶然の事故等で借りている賃貸物件を火事にしてしまったり、同じく自分の責任でガス爆発させてしまい借りている家や部屋に損害を与えたり等、大家さんへ賠償責任が生じた時支払われる保険になります。
自分が大家さんへ払う必要のある賠償金を、代わりに保険会社が支払ってくれるわけですね。

こちらは賃貸物件居住中にしかかからない費用となります。

私も日新火災の「お部屋を借りるときの保険」に加入し、年間5,000円支払っておりました。
月額にすると約416円です。

契約更新料

これはその名の通り、賃貸物件の更新料です。
詳細は契約書に書いてありますね。もちろんこういう料金を払う必要のない物件もあります。
(個人的にはなぜこういうものがあるのか、ちょっと理解できませんね。その分家賃に上乗せすればいいのにと思ってます。もしかしたら家賃を安く見せるためにあるのかもしれません。)

私の場合も2年に1回更新料を払う必要があったため、計15,000円支払っていました。
月額にすると15,000円/24か月=625円になります。

管理費(共益費)

マンションやアパートにはよくありますね。私もアパートに住んでいた頃は月3,000円支払ってました。

しかし、賃貸住宅に住み始めてからは払う必要がなくなりました。
多分家賃に含まれてたのかな・・・?

これも、支払っているのかはケースバイケースだと思われます。

駐車場料金

こちらもマンションやアパートではほぼ必須の料金ですね。1台月3,000円、月5,000円あたりが私の地域の相場です。
もちろん車等に乗ってらっしゃらない方にはかからない費用となります。

賃貸住宅に住んでいるときには駐車場料金も賃料に含まれていたので、支払っておりません。

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戸建てと賃貸、両方にかかる出費

次に戸建てと賃貸のどちらもかかる出費について解説します。
こちらもケースバイケースで、かかる費用が住居の形態によって変わってきますね。

光熱費

光熱費は大きく3つに分けられます。

①電気代 ②ガス代 ③灯油代

住んでいる賃貸物件によって、人それぞれ支払うものが違いますね~。

私の場合、貸家に住んでいた時は①②③全て支払っていたんですが、新築はオール電化になったので①の電気代のみとなりました。

それぞれの詳細は

賃貸住宅の時
①電気代  月7,000円~13,000円
②ガス代  月2,600円ちょい
③灯油代  月2,500円~5,000円
合計すると
光熱費   月11,100円~月20,600円
平均    月約15,000円

新築後
①電気代  月9,000円~22,000円
光熱費   月9,000円~22,000円
平均    月約13,000円

といったところになります。

新築をオール電化にしたことにより、平均の光熱費が下がっております。
でも冬は床暖房を稼働しているので貸家に住んでいた時より、高くなることも・・・。

床暖房の電気代は記事にしてますので、よろしければどうぞ。
[ユニバーサルホーム]床暖房の電気代は?ブログ主宅の光熱費・仕様・使い方を公開

生活用水料金

これは、①上水道もしくは②地下水のどちらを使っているかで料金が大幅に変わります。
中には併用して使用されている方もいらっしゃるかもしれません。

我が家は田舎なので上水道が通っていないため、井戸を掘ってポンプで地下水を汲み上げ、それを生活用水として使用しております。

新築時に掘った井戸のことについてはこちらに記載
新築の井戸掘り費用はいくらかかる?業者探しから工事の詳細まで公開

毎月の費用については地下水を汲み上げるポンプの電気料金しかかからないので、月200~300円ぐらいだと勝手に思ってます。(実際の金額は、家全体の電気料金に加算されているので不明。)

上水道の場合は使った水の量で料金が変わってくるので、家族が多ければ多いほど料金の幅が大きくなってきますね。

浄化槽管理料金

私が住んでいた賃貸物件も、現在の新築もどちらも下水道は通っておりません。

なので新築には浄化槽を設置し、業者に浄化槽の管理代として料金を支払っております。
また年1回、浄化槽協会の法定検査(車でいう車検みたいなもの)を受ける必要があるので、そちらにもお金がかかってきます。

金額としては

①業者への浄化槽管理委託費用 年31,880円
②浄化槽の法定検査料 年3,800円
年間計 35,680円

となり、これを12か月で割ると月2,973円

この料金は賃貸物件、新築どちらに住んでいる時も変わっておらず、同じ料金を支払い続けております。

下水道料金

浄化槽を設置しない場合は、こちらの料金がかかりますね。
ある程度都会の地域なら下水道を使用するのが一般的だと思います。

こちらも使った上水道の量を計り、そのまま下水道代として請求される自治体や、流した量によって料金を計算する自治体など様々です。
上水道代と同じく数千円かかると思われます。

田舎の我が家には今のところ縁がない費用ですね。

自治会費

人によっては払ってない方もいらっしゃるかも。

私は貸家の時も現在も月600円を支払っております。
ゴミや資源ゴミを捨てる際の料金と勝手に思ってます。

インターネット利用料

賃貸物件の場合、家賃に含まれることも最近では多くなってきました。

私は戸建ての賃貸住宅に住んでいたため、自分で光回線を契約しましたけどね~。
なので、こちらも貸家の時と新築後の料金は変わっておりません。

ネット回線利用料 約5,000円(キャッシュバックや割引等は含めておりません。)

なお光回線の料金は戸建てが高く、集合住宅が安い所がほとんどです。
アパートから新築に引っ越される方などは料金が高くなる可能性がありますね。

もちろんSoftbankAirなど、賃貸住宅からそのまま新築へ持って行けるものなら料金は変わりません。

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新築戸建にかかる出費

次、戸建てだけにかかる出費です。

まずは借りた住宅ローンの毎月の返済額ですね。
我が家の場合は約60,000円

借入金額が2,250万円で35年返済。変動金利の0.675%となっています。

固定資産税

住宅を取得したからには、この固定資産税を払わなければなりません。
建物と土地の分ですね~。

我が家は長期優良住宅ではなかったため、建物の固定資産税が1/2になるのは3年間です。
(長期優良住宅だと5年間)
また、土地は田舎のため宅地であっても固定資産税が安いです。

金額にすると
建物 年間77,500円(延面積122㎡)
土地 年間  7,546円(面積約236㎡)
合計 年間85,046円

となり12カ月で割ると約7,087円となります。

我が家の固定資産税についてはこちらの記事へ
新築にかかる固定資産税は?ブログ主宅の課税明細書を公開!

土地の固定資産税は、どこに住んでいるのかでかなり差が大きいですね。
都会ほど土地の評価も上がり、固定資産税も高くなる傾向に・・・。

また都会の場合、固定資産税とは別に「都市計画税」などもかかってきます。

火災保険料

賃貸物件の場合は大家さんが建物に火災保険を掛けるため、保険料も大家さんが払うんですが、新築した建物は自分で加入し保険料を支払わないといけません。

新築の場合だと通常住宅ローンに組み込んで、10年一括で保険料を払ったりする方が多いと思うんですが、我が家は「内容が良い保険」を選び保険料が高くなったため、年払いで払っております。

保険料は家の中身の家財も含めて年間87,912円
12カ月で割ると7,326円となります。

途中記載したとおり住宅ローンに組み込むことができるため、人によっては毎月の出費に含まなくていいかもしれません。
もちろん10年後以降に払う火災保険料のことはお忘れなく。

メンテナンス費用

外壁塗装、屋根塗装、エコキュート等の設備故障。

賃貸物件であれば大家さんが負担するものも、自宅のため自分で負担しなければいけません。

でも正直言ってどのぐらいかかるのかは、それぞれ家によるとしか言えないですね。
エコキュートがいきなり壊れてしまったら、臨時出費として払うしかありません。

また、私自身も新築10年後の塗装費用を考えてはいますが、家計とは別に積み立てていることはしてません。

100万円は超えるとは思いますがどうにかなるでしょ~♪
(この費用は、後述の毎月の出費比較に含んでません。)

その他の出費

こちらは各家庭で変わってきますね。

私の場合は特になかったんですが、例えば

・新築する場所が職場からかなり離れるため、ガソリン代が増える。
・駅から遠くなったため、車で通勤することになった。
・近くに大型デパートしかないため、購入する日用品の価格が上がる。
・固定電話を新築に設置する。

など。

こちらは賃貸物件から新築へ引っ越すことにより、いろいろな費用が変わります。
こういったものも考えておく必要がありますね~。

もちろん逆に、新築したことで下がる費用があるかもしれません。

番外(住宅ローン控除)

これは出費ではなく減税になります。(手取り収入が増えます。)

住宅ローンを借りて新築することにより、毎年のローン残高で所得税や住民税が減税されます。
実際は所得税が還付、住民税が次年に減額となりその分手取り収入が増えるということですね~。

私の住宅ローン控除金額はこちらの記事に詳細を記載。
サラリーマンが住宅ローン控除を受けるために行った確定申告方法と必要な書類一覧

なお私の1年目の所得税還付金は96,200円
次年の住民税の減税額は110,000円
この分が我が家の手取り収入として増えました。
この合計を12カ月で割ると約17,200円となります。

なお、毎年の住宅ローン残高で減税額が決まるため、ローン残高が減るほどこの減税額も減ってきます。
また、この制度を利用できる期限も決まっており、私の場合は新築して10年間。
現在(2021年度)の制度内容では、令和4年12月まで新築した方は居住開始してから13年間です。

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家賃と毎月の住宅ローン返済額を同じにした時の出費比較

それではタイトル通り、我が家の場合を実例にしてどれだけ毎月の出費が増えたのか比較してみます。
比べるのは先述した赤文字の金額ですね。

分かりやすいよう表を作ってみました。

毎月の出費内容賃貸物件居住時新築後
家賃or住宅ローン46,000円60,000円
借家人賠償保険416円0円
契約更新料625円0円
管理費(共益費)0円0円
駐車場料金0円0円
光熱費15,000円13,000円
上水道代0円0円
下水道代0円0円
浄化槽管理費2,973円2,973円
自治会費600円600円
ネット回線料5,000円5,000円
固定資産税0円7,087円
火災保険料0円7,326円
その他費用0円0円
住宅ローン控除0円-17,200円
合計70,614円78,786円

結果、我が家の場合は
賃貸物件に住んでいた頃の毎月の出費が70,614円
新築してからの毎月の出費が     78,786円

となりました。

結果だけ見てみると、家賃と比べて住宅ローンの返済額が14,000円上がったのに対し、毎月の出費の合計の差は約8,000円で収まったことになります。
住宅ローン控除のおかげで手取り収入が増えたのが大きいですね。

もし、家賃と同じ46,000円の住宅ローンを組んでいたら、逆に新築後の出費が少なくなったと思われます。(住宅ローンの借入金額が減るため控除金額も減りはします。)

まとめ

我が家の実例だけを見ると、家賃と住宅ローンの返済額を同じにした場合、そこまで他の費用も変わらないという結果になりました。

ただし、あくまでこれは我が家の実例であって、他の方には当てはまらない部分もあります。
新居引っ越し後の電気代や固定資産税などは、はっきりした金額なんて分かりませんしね。

それに先述したとおり新築した建物の固定資産税などは数年後どかんと上がってきます。
新築直後の出費は一時的に変わらなくても、メンテナンス費用などもあり長期的に見ると毎月の出費は増えてくるでしょう。

また上記比較表で記載している住宅ローン控除は、実際減税されるのが時期的に確定申告後であったり、次年であったりするため、引き渡し直後の毎月の返済にはかかわってきません。
この比較した表をそのまま信じ込み
「毎月このぐらいしか出費増えないなら、住宅ローンの金額を増やしても大丈夫かな♪」
と安易に考えている方がいらっしゃったら注意です。

比較したのは私自身なんですが、住宅ローン控除を充てに返済金額を考えるのはオススメしません。
どちらにしろ13年後一気に所得税・住民税が上がりますからね~。

でも、こういったふうに毎月の出費を比較してみるのは、住宅ローンの毎月の返済額を考える上でとても役に立つと思います。
毎月の返済額をどうしようか悩んでる方がいらっしゃったら、私みたいに比較表を作られ、シミュレーションしてみることをオススメします♪

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コメント

この記事を書いた人
田舎サラリーマン

 2018年にユニバーサルホームの家を建て、子育てしながらのんびり生活中。
 家づくりのことや生活、子育てに役立つ情報等を発信しています。
 取得資格[行政書士・宅地建物取引士・FP2級]